はじめに
中国に来る前、中国について私の見た映像は偏っていた。北京や重慶などの都市や工業地帯で「日本企業や日本人が頑張っています」っていう映像からは、砂塵舞う平地の中にビルの林が立っている都会のイメージができた。桂林や万里の長城、シルクロードなど悠久の歴史や自然が魅力ですっていう映像からは、広大な川や城壁が延々と続くイメージができた。どちらも極端で、映像のイメージがつながる所がなかった。どちらからも湿地帯のイメージは持たなかった。
ところが、いざ来て住んでみると大きな川に運ばれてきた土や削られてむき出しになった岩肌が織りなす景勝地が多かった。家では革靴や革の財布にカビが生えた。
湿度は90%を超えることもしばしば。
住んでいる町の周辺は平野、それも湿地帯だった。私が周辺を旅行した範囲では、我々日本人がイメージする折り重なる緑の山は一部岩盤の固い場所にしかなく、他はちょっと高めの丘くらいで、延々と平地が続く。
それが、西安に行く途中、突然壁のように立ちはだかる太行山地が始まり、そこから山地、山地…と油断していたら、万年雪を抱えるほどの高い山が連なっている場所になる。シルクロードのラクダが砂漠を歩くような馴染み深い風景はまだ一度も出会わず…。
中原とは…広大な扇状地とでもいうべきか?
ここでは、その低地をちょっとずつウロウロして見たことを書こうと思う。
↓↓書き終わったら、リンクをはっていく予定です。
もくじ?
- 何億年も昔から河口だった痕跡、諸城で恐竜博物館と化石発掘現場を見学
- 自然史も学べる泰山と泰安の町
- 自然の川を結んで運河で栄えた台儿庄と下邳県城跡、微山湖の車旅
- かつて運河と港で栄えた即墨古城と自然・黄土石林
- 黄河は流れを変えた?旧黄河の近くの町・徳州と現在の黄河河口公園と石油
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