翌朝、余裕をもって宿を出たが、舗装路が…
さすがはルート検索で第一選択に入らないだけあって穴ぼこがひどかった。昨日の夕方に通った土の道の方が平らでスピードも乗るし、風景もきれいだし、よかったのだなと思っても後の祭り。
トラックが煙をまき散らすわ、穴ぼこをよけてダンスか?みたいな蛇行するわ、車幅ギリギリの板の上を通るわ・・・。過酷!
そして、わかるだろうか?トラックの右手に石油掘削機。
宿から湿地公園までの道はずっとこんな感じ。掘削機が増えたり減ったり、火を噴く煙突のある工場があったり、荒れ地で道路が陥没したり。
湿地公園、正式名称「黄河口生態旅遊区」に到着したのは10時半を少し回ったところだった。この公園、3年前は自家用車で中まで入れたのに、この数年で観光バス以外は施設の観光カートしか走れないようになっていた。
ネットの情報で知っていたけれど、この閑散期なら、おおらかな中国なら、もしや?と思っていたが甘かった。残念…。私一人しかいない10数人乗りのカートに乗り、海側の湿地が多くなるエリアへと向かう。
やっぱり湿地は凍っている。そこには野鳥の影もない。
(本当なら)(冬じゃなければ)「カモがいるエリア、鶴がいるエリア」と書いてある停車場は素通りしていく。カートから見ても代り映えのしない氷と枯草。なので、私も特に何も言わず、運転手さんも黙々と進む。と、観光ポイントが集まっている場所で降ろされる。そして、中国語はわからないが、水上のトレイルを渡った先にこのカートあるから来いという感じで送り出された。
前日に見た湿地同様の緑と白のまだらの氷と背の高い枯草の密集地を歩いたり、丹頂鶴や白鳥などを放鳥イベントの時間まで檻で世話する施設などをぐるっと見て終了。
展望デッキから公園内にまで掘削機がある風景が見られた事、檻の中でカモと白鳥は丸まって動かずツルは動き回ることからも、ツルが寒さに強いと実感できた事、が収穫だろうか...
待たせているカート(運転手さん)に乗ること3回、最後の船着き場まで来た。
昨日から、湿地帯の水は凍っているけれど緑だったので、黄河も河口では透き通ってくるのか?と思ったら、茶色。今朝見た船橋の黄河も、到着するまでに見た支流も、済南で見たような泥水の色だったので、湿地の水と黄河の水は違うのかな、と思いながら眺めていた。
そして、この公園のメインイベントは黄河の茶色と川?海?の青い水が合流して二色の分かれ目を船で見学することだが…
「悪天候のため」催行していない。寒いしね。私しかいないしね。
チケット売り場の日付は12月22日で止まっていた。
そりゃあ、この閑散としたところでは採算は取れないですね。
しかし、船着き場の広い川は全体が茶色く流れは速く、凍る暇もないのがわかる。静かな湿地と流されたくない濁流を見て、妙に「川の流れは絶えずして…」みたいな感傷的な気分になった。
緑色の栄養分の豊富な水と濁流の土が何億年も前から堆積を続けてこの地域ができた。その有機物が原因で石油ができた?(諸説ある)と考えるとこの風景の面白さを感じた。つづく
しかし、しかし!やはり、秋に来たかった‼
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