どうしてあめ玉をほっぺの横でなめておくと、ぶつぶつなるの?
(補足)なし!
かわいい度は4ですね。
子どもの言葉は、正直よくわからない。「こうかな?」と想像して本人に聞いてみると全然違う現象を伝えようとしていたり、ということはよくある。
なので、必ず答えを用意して伝える前に、「ここ、もう少し教えて」と言うようにしている。そして、伝えるのが苦手な子のためか答える側のためか、必ず絵で表現してもらうようにしている。
この子の質問の補足説明は、想像通りだった。ほっぺたの同じところにアメを置いておくと、ほっぺたのその部分が固くなることを「ぶつぶつ」と表現したらしい。
それならわかるよ。ホッ…
ナメクジに塩をかけるとちぢんで小さい固いモノになっていくのと同じ現象だよ。私たちのほっぺの内側(口の中)からは水分が出ていて、ずっと湿っている。つば(唾液)は別で出すところがあるので別としよう。
全体がちょっとずつ汗みたいに水分を出す。それは、ナメクジやカエルのべとべと(粘液)と同じような体を乾燥から守る役目…だな。口の中なので、半分体内で、皮ふを固くして乾燥を防ぐ必要ななかったからやわらかい。そして、液体が出入りする穴が開いているのは同じ。
そういう穴の開いている膜を「半透膜」というのだけれど、これがどういう仕組みでものを出入りさせているかというと、「濃さ(濃度)」の違いを利用している。冬、暖かい部屋の窓を開けると冷たい風が吹き込んでくるように、「濃さ」は濃いものを薄めようとする方向に移動する。ツバが出るところだったら、どんどん出せばいいんだけれど、ほっぺの膜の内側にある水分は限られている。
だから、あめ玉を同じところに置いておくと、アメは口の中の水分(唾液)でとける。とけたアメが濃いので薄めようとしてほっぺ細胞が水を出す。→細胞は水分を奪われる→もう水は出ない→水分がなくてアメが固くなり、はりついた状態になる。そして、膜は水分を取られて固くなるというわけさー。
そういえば、「あしたのジョー」で、体重を軽くするために水分を減らそうとガムをかんだのに、体内の水分が少なくてツバも出ないってシーンがあったなぁ。
関係ない話かもしれないけれど、私たちの住む田んぼの多い日本の田舎道では、雨のあとに移動しようとしたカエルがひかれてる。この、よく見る風景は、世界の一部の地域でしか見られないと世界旅行をして知った。貴重な生き物なのか。かわいいねー。
乾燥したカザフスタン南部では、道路でペチャンコになっているのはスズメみたいな小鳥だった。キャリーの金属のすき間に巻込まれていたり、バンパーの辺りでペチャンコになってくっついていたり…ごめんね。
うねったアスファルトでも、他の地面の部分よりも涼しいのか、それとも熱で死んだ虫を待っているのか・・・?
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