座ってないで、とぶよ

カタールW杯と世界一周のつづきに出発!2022年夏から再開です。目指すのは「車窓から」ただただ移動するのを楽しむというスタイルの旅でーす!→2023年1月帰国して日本をゆっくり満喫しております。

土の色も場所による。むき出しの壁、黄土高原。②


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2.やっぱり暑かった
 風景から予想していたが、やっぱり暑い!蘭州市内から黄河を渡って空港方面へ。その時に見た黄河の色が、予想と違っていて二度見してしまった。「赤くない?濃くない?」確かめるために路駐して川沿いの遊歩道まで行ってみると、やっぱり赤い。

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周りを取り囲む山の色が濃いので、風景にマッチするといえばそうなんだけど、済南の色が普通の泥の色だとすると、ここの色は赤土の色。鉄分が多いのかな?※上が蘭州、下が済南


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さて、道路。幹線道路を行く時はいいが、その支道に入ると途端に目の前が黄色に。ダンプや地元カーが亀裂をよけながら交差していくたびに土煙が舞い、そして私も後ろの車に土煙をふりまく。数日前に雨が降ってこれだから、乾燥しているのも一因だけど、土の粒子が細かくて舞いやすいことも大きな要因だと思うぞ。

砂嵐っていう天気図記号にあるけれど、こういう風にして生まれてくるのだと分かった。・・・会いたくないな。


そして見た丹霞水墨風景区は写真で見た通りの縞模様の地層だった。(本日1番目の写真)

ただ、遠い。近くの露頭はただの粒子の細かい色の変化のない土の壁だけれど、ほとんど景区内専用のキャリーカーで移動しないといけないので、触る余裕なく終わった。

それと比べると、天斧沙宮は自由でよかった。

立ち入り禁止ってかいてある鎖の前でウダウダしてたら、中のおっちゃんが手招きして入れてくれた。...チケット売り場などの施設も整備されていないところだったので、見学できるかは日による、運(おっちゃん)による場所なんだろうけど。

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一面のむき出しの崖と、生えるとしてもイバラのような全身が針みたいな植物くらい。そこは中国、おそらく写真映えのために看板の近くに流木を1本立ててある。(あ、写真ないや)荒野感が増します。その辺は抜かりないよねー。

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粒子の細かさもさることながら、一面の茶色い露頭には色の違う丸い石の粒が大小混じって見られる。ほほう。

 

天斧沙宮自体が、岸壁工事している川(黄河)の横に沿ってつくられた幹線道路の脇道を下ったところにある。広大な河岸であったことをうかがわせる。

そんなことを考えながら車を置いているところトボトボ歩いて戻る途中、足元の踏みしめている土の色がキラキラして色が違う気がした。露頭で見た丸い石とは違い、角ばっていて少し軽い。丹霞水墨風景区では遠目で層状に色が変わっていた、その原因の一つはこれか?と思い、拾い上げて持ち帰った。

 

雲母だった。この辺はヒマラヤ造山活動でくにゃくにゃと持ち上げられた地盤だから、堆積したものと削られてむき出しになったものが混在している。...理解するには修業が足りないようです。造山運動の一つの創造物が黄土高原。深いなー

 

3.黄砂と黄河と黄土高原
今回、私の住む古くから中原と呼ばれる場所をつくる川の流れや堆積物のもとを知ろうというテーマをもって蘭州に来たけれど、初めて見るもの、知るものばかりで理解が追い付かなかった。想像力が足りていなかった。中国は平たんだと思っていた。砂嵐は砂漠で起こるものだと思っていた。砂は砂場や海岸の砂みたいなものだと思っていた。黄河は泥さえ混じらなければずっと同じ黄色だと思っていた。

 

いや、考えてもいなかったな。

 

楽しいな、と思う。どんどんと疑問がわいてきて知りたいことが増える。世界は知らないことだらけだ。仕事って大事だな、と思う。

興味のない我慢作業も多いけれど、こうやって人生を豊かにしてくれたり感動する出来事をくれたりするのは間違いなく仕事のおかげだ。定年退職後に知った知識はアウトプット(還元)する機会がないから張り合いがない。しかし、インプットする機会を逃し続けるのももったいない。

給料は安いけれど(!)、今の仕事の仕方に変えて、満足している。つづく

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