前回のつづき。山に登る前に博物館に行けて良かった。
登山口は何ヶ所かあって、そのうちのバスで中腹の中天門まで連れて行ってくれる天外村広場の登山口をチョイス。
中天門からはロープウェイもあるけれど、徒歩!!
山自体はさすが秦の始皇帝も(自分の足ではなく)かごに乗って上っただけあって、石段が山頂まで細かく刻まれた至れり尽くせりな山道だった。足が半分しか乗らない階段って、逆に危ない気も…。
1時間後...途中で泣き叫ぶ幼児、さらに幅の狭くなる階段、ぐったりしている大人を追い抜いて行く。上を見てはだめだ。気力を折る風景だ。
だいたい2時間で到着。中腹までバスだったからね。
それでも足はがくがく。とりあえず日の暮れる前に到着してよかった。そして、山頂では一瞬の青空の後、霧に包まれ、そのまま夕闇に飲まれていった。写真は山頂付近の気象観測地。一瞬晴れた。
宿も山頂の町も、雲の上の風景とは思えないような賑わい。雲と同じ高さなのにお土産屋と食堂と宿が立ち並び、路地では呼び込みの声といい匂いが人を誘う。
さすが観光地。
夜は足モミしてゆっくり休む。すごい冷え込み。8月なのに暖房ガンガンにして寝た。
翌朝、早朝早起きしてご来光を見て帰った。宿から徒歩15分のハイキング。
早朝のハイキングを終えたら、再び部屋でぬくぬく過ごす。外は寒いし、読書に限る。
そのために、水は4Lのボトルを購入。さすが山頂、水は高かった。(30?元)
この寒い日にぬくぬくの部屋、
昼前になり、重い腰を上げる。帰りはロープウェーで自分が歩いた階段を眺めて降りていき、中天門からは歩く道(東街、封禅大典方面)で帰ったら、傾斜は緩く、道は広くて、伊勢参りの道のような雰囲気でなかなか良かった。
バス利用でないなら、こっちの道がいいな。
コロナ後初で心配していた門前払いについては、なかった。
泰山の入園時に外国人は特別に書類を一つ手書きで書かないといけなかった。山頂の宿でも同じような念書のようなものを書いた。どちらでも最後の入国日のハンコを見せる必要があった。少しずつ時間は余分にかかったけれど、一応、無事旅が終えられて良かった。
ちなみに、この旅でも済南に来たのに見られなかった黄河は、次の機会(2カ月後)に見ることができた。近づくことのできなかった黄河は、至れり尽くせりのツアーバスに乗って水にさわれるところまで降りていったり、浮橋を途中まで徒歩で渡ったりと、個人で行くのとはさすがに違っていた。
済南も3度目ともなると、車窓の風景も既視感がちらほら。
黄河に近づくにしたがって日本の高速道路の下のような少し荒れた感じの風景になり、堤防は高く、川なんて見えない。と思っていたら、やはり天井川との事。
気が遠くなるほどの長い時間 泥がたまれば、そりゃあ堤防も高くなるよね。
宿:云巣賓館(朝食付)395元、ロープウェイ100?元、公園内バス30?元、
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