②都江堰
コロナとの追いかけっこがなければ、成都中心に宿泊&観光後に車でササッと訪れる予定だった場所だけれど、今回はじっくり見られる十分な時間があった。
中原が黄河に限らずたくさんの川によって削られた大地であると想像したときには、あまりの壮大さに目がくらむ思いになるが、都江堰のある場所は山の規模も扇状地の規模の日本サイズで分かりやすいな、と訪問前から地図を見て想像していた。ただ、紀元前に堰をつくるような大規模工事をするほどの秩序があったことがすごいな、とも思っていた。
実際に行ってみると、水量も多く、二手に分かれてた両側の支流に耕したくなるような、住みやすそうな平らな土地が広がっている。実際に、成都の町はこの川含め、九寨溝のある山のふもとをさらに下った場所、数本の川の流れが緩やかになった盆地上にある。行った事ないけど。
確かにこの水量、コントロールしたくなる川だ。そして、昔の装飾を施された堰が何本もある間にひっそりと現代のコンクリートの堅牢な堰が設置してある。
「飾りじゃないんだよ。暮らしていくには必要なんだよ。」と言われている気がした。
政治家はタダでは仕事をしない。金かけて作るからには自分の威信を見せつけたいと思うのだろう。庶民はわかってて利用する。そんな文化と生活を味わえる素敵な場所だった。
3.あれ?
読み返してみると、全く魅力を伝えていない2つの世界遺産を紹介する文章で驚いた。九寨溝では、2日目に九寨溝が甘南と同じくヒマラヤ造山運動でしゅう曲、隆起してできた山であり、段丘と氷河のU字谷をつくる作用によってできたことがパネルで説明してある場所もあり興味深かった。
リスはかわいかったし、ひとり水が音を立てて流れる木のトレイルルートを踏みしめて歩くのは気持ちがよかった。
ただ、体調不良(高山病)や心配事(コロナ)がないことは、観光を楽しむための第一条件なんだな、と感じる良い機会でもあった。今後、旅行をするときには、標高にも注目することにしよう。どんなに魅力的な風景に見えても標高が高い場合は「私にとっては宇宙旅行と同じ。手が届かないところだ。」と考えて無理せず諦めよう。いい勉強になった。つづく
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