1.黄河と黄砂
中国にきてはじめにぶつかった壁が黄土高原だった。
私の住む場所は黄河の河口の南に位置し、川が多い。地形としては平たんで、大陸の中では川が削った河口付近の特徴を多く持っていた。家庭菜園をしているものの習慣で、人の畑や花壇をじろじろと見ていると、明らかに土が日本(私の畑の場所)と違う。
まず、黄色い。そして、細かい。
給水車が水をやってもカサカサで水をはじくと思ったら、水を含むと一転して泥になる。これはなんだ?黄砂がふりつもったのか?しかし、海岸に出てみると砂鉄の流れた跡のある砂浜やら色の違う層状の岩肌で石も丸くない。岩は花崗岩だよね?なんで??と疑問だらけで始まった。
下は中原(済南)の黄河の水辺。
書店で中国の小学校地理の教科書を見て黄土高原の存在を知った。黄砂も黄河の黄色の原因も、ここの土を削ってできるらしい。ただ、黄土高原の場所がいまいちよく分からない。
で、頭の隅に置いて2年たつと、なんとなく見えてきた。中原と呼ばれる低地の向こう側、太行山脈の奥にある砂漠地帯だな、と。そして、そのあたりを中国をタテ(南北)に覆っているのだな、と。※もっと調べると、その限りではないようですが(+_+)
蘭州の近くは写真で見ると木の生えていない砂漠だから暑いし低地だろう、高原じゃないだろう、と考えていた自分の思い込みが悲しい。ちょうど黄河石林で行われたトレイルランの大会で事故があった時期で、ニュースで出てくる風景に魅力を感じたのもあり、普段なら木の生えていない暑いところに夏に行こうとは思わないのだけれど、今回は行ってみることにした。つづく
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