地中海西側うろうろ 46日目
勝手に頭の中で途中の風景を想像しているもんなんだな。全然違ったときに「あれ?おかしいなぁ」と思うことで知る自分の思い込み。
朝、出発前に自動車道で250kmくらいピレネー(東)側に移動する事を確認して出発した。
途中、ペレグリナという村が"渓谷と高台に砦跡、周辺に村の家々"という風光明媚な写真をネットで見て立ち寄る事にしていた。
自動車道をそれる。
おかしい。麦の耕地の平らなエリアで渓谷と緑なんてない。そんなに遠くないのに山も見えない。
すると突然、地面が裂けて下に渓谷が!!
下りながらどんどん渓谷が深くなって村に到着した。標高1000kmの高台の盆地部分にマドリードはある。
渓谷は上に見えるという思い込みがあった。
途中、カラタユドという町に買い物に立ち寄ったら、中心に聖堂の立つスペインのよくある町。しかし、遠くから見える高台の城壁から街を見下ろすと違った。
中心と思っていた所はイスラムの作った城壁を崩して建ててあり、イスラムの町のときはヘリに当たる場所だった。町の中心がズレているとは思わなかった。
サラゴサへ急ぐ。
あと100kmを切ったのにステップみたいな景色が続く。ピレネー近くになるし緑豊かになると思っていたのに、おかしい。
突然、岩を切り開いた道が右は赤茶、左は白になり、道は下る。
標高600mに下がり、盆地の向こうに風車の立ち並ぶ丘が見えた。
圧巻の風力発電。
そして、その丘を越えたところにサラゴサがあった。標高は300まで下がり、緑も水も豊か。こんな急変をするとは思わなかった。
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