なぜ胃は、胃液に当たってもとけないのか。ハラがへるのはどうしてわかるのか。
うん。胃に興味があるのはわかった。かわいい度は4で。
中学校で習うんだよね。「胃から胃液(胃酸)という強い酸が出ていて、それで食べ物をとかす」と。そして、焼き肉ではタンやミノ、ホルモンを食べる。タンはちがうけれど、ホルモンのほとんどは腸だ。食べたらとけるのに、自分の体の胃はなぜとけない?・・・当然の疑問だ。
胃から出るのは胃液だけではない。もう一つ、「胃液で胃がとけないようにするための液」がほぼ同時に出ている。その液体が胃液が出る直前にしみだして胃を膜のようにおおうので、胃は酸でとけずにすむ。
ただし、うまく液が出ない時がある。飲みすぎだったり、ストレスだったりで体のバランスが崩れたときだ。そうすると、液体の量が少なかったり一部で出なかったりするために溶けて胃に穴が開く。とは言っても、炎症になる程度でふつうは回復するので、「胃が痛い」とか「胃もたれ」とかで終わる。
さて次は、ハラがへることについて。
これは、どちらかというと、感覚なので「神経」の問題になる。
私たちが、皮ふで温度や痛みを感じとるのと同じで、胃の中に入っているものが胃に触れている。これを「おなかすいたな」とか「はらいっぱい」とか感じとるようになっている。だから、足がしびれたら、さわっても感覚がないように、「おなかすいたな」を感じとる神経が働かないと食べたい気持ちにならず、逆に「はらいっぱい」を感じとる神経が機能しないとずっと食べ続けてしまったりする。神経を切断してもそうなるけれど、最近ではストレスとかでうまく働かなくなる人が多い。心と体はつながっているんだね。