なぜ、コップに水をまんぱんにすると、うきでてるように見えるのだろう?
うん。かわいい度は4で。
自分が見ているものが「まぼろしかも」と思っているのは面白いな。
水をまんぱんにすると、コップのふちよりも上まで水があってもこぼれない時があるよ。これを、むずかしい言葉で「表面張力(ひょうめんちょうりょく)」というのだけれど、つまり、くっつく力があるっていうことだ。
特に水は、水同士でくっつこうとする力が大きい。例えば、水滴を1mmもすき間がないようなくらい離して机にたらしてみる。あいだ(すきま)がある間は離れているけれど、ちょっとでも触れると、勢いよく合体して、ちょっと大きめの丸い水の粒になる。
これ、よく考えるとおかしいよね?
ふれたところがくっつくのはいいけれど、どうしてふれていない遠くまで集まってくるの?ふれたところだけがくっついたメガネ型になるはずでは?・・・この、丸い安定した形になろうとくっついてくるのが「くっつこうとする力」。
逆にいうと、このくっつく力が強いと、離れにくくなる。だから、コップのふちより上で、本当ならこぼれるはずの位置にあってもくっついていようとする手を離さない。これがうき出ている原因です。
このくっつく力はモノによってちがうので、牛乳だとこんなに浮き出ない。水に違うものを混ぜると浮き出なくなるときもある。色々試してみるのも面白いかもね。