人が死ぬと、ひつぎに入れるけど、ひつぎに入れてから長時間たつと口から血が出てくるのはなぜ?
かわいい度は3。かわいいというか、なんというか・・・
子どもたちは、死が身近ではないけれど、興味津々だ。いつか自分も死ぬんだ、と思っている。
でも、聞けない。
そんなこと言ったら不謹慎と思われると思っていたり、知るのが怖かったりして聞けない。なんなら、聞いてもはぐらかされる。死と生殖といじめの話はタブーだからこそ聞きたいみたい。
だから、こんな質問を見ると、目をそらしたらいけないな、煙に巻いたらいけないな、と思う。ただ、重い話になるので、説明してよさそうなタイミングは見計らう。
私たち人間の体は、「細胞」という小さな生きている粒が集まってできている。生きている粒なので、食べ物も食べるし、呼吸もする。人が死んで、心臓が止まっても、粒は生きている。しばらくは。心臓が止まったら、食べ物などが運ばれてこなくなるので、しばらくすると、やっぱり死んでしまう。すると、死んだ粒は形を保てなくなって周りの膜が破れたり、つないでいた手を離してばらばらになったりする。すると、中に貯めていた水分が出てくる。体の中で水分があふれてくるので、体の外側とつながっている出口を見つけたら、出やすい所から出ていく。それが、口であったり鼻であったりする、と。
どうしても、自分は特別だと思っているから、生き物としての生々しい現象を見ると、受け入れられないんだよね。冷凍肉やスーパーの肉が時間がたつと水が出る現象は見ているだろうに。死や感情に関係することに答えるのは気を使う。