遠くのボートのたてた波は後で来る?
(補足)8月、近くの大きなダムに行ったとき、釣りをしていたらモーターボートが300m位離れたところで走っていった。2,3分したら、急に岸辺で水がちゃぷちゃぷしているのを聞いた。たぶんモーターボートが通ったからだ。でも、なぜすぐに波が立たないのか不思議だ。
かわいい度は5!文句なしだな。そして、かしこい。
この経験、何が賢いかって、数分後に来た波を、忘れてもよさそうな通過したボートと関連づけたこと。
ボートが通過したときに、水しぶきが飛んでくるとか、経験上すぐ起こればリンクしやすい。しかし、時間を挟むと、(特に関心のないことであるほど)起こった現象と関連づけにくい。釣りをしている最中に、水のちゃぷちゃぷという普段と少し違う水の動きに気付き、さらにボートと関連づけ、さらにさらに、質問しようと思うほどに覚えていたことがすごい。
さて、答えを。
波は音と同じように、伝わるには速さがあるので時間がかかる。長い縄を一度ゆらしてできた波の形が移動するように、モノ自体が動くのではなく、形だけが伝わっていく。そして、縄がとても長い場合、波の形が途中でなくなってしまうのと同じで、水も重さがあるので、少しずつ小さくなって伝わり、やがて消える。その消えかけの波が起こした音がちゃぷちゃぷだったんだね。
ちなみに、この現象の場合、3つのものが伝わってきている。光・音・波だ。それぞれに速さが違うけれど、それほど距離が離れていないため、ボートが通ったのが見えるのと音は同時に感じただろう。ただ、それよりも波はずいぶんと伝わるのが遅いと分かったね。いい経験だわー。