座ってないで、とぶよ

カタールW杯と世界一周のつづきに出発!2022年夏から再開です。目指すのは「車窓から」。ただただ移動するのを楽しむというスタイルの旅でーす!

雪解けと氷点下の湿地の夕暮れと

二日出発を延期した結果、路面に張り付いていた雪は日かげ以外はとけた。

窓の外雪解け

この路面なら、私の運転でも大丈夫と自分に言い聞かせ、地下鉄に乗ってレンタカー屋へ向かった。そこからすぐ高速に乗って東営へ向かう。高速道はルートが3本選択できたが、海岸沿いの道は前日まで雪マークがついていたので、安全を重視して低地で交通量の多い道を選んだ。
自分では石橋をたたいて渡る方だと思っているが、人はそうは評価しない。初見の石橋を渡るか渡らないかの差だと思うんだけど...

想定通り、大型車が大量に通れば圧縮と熱で路面は中央分離帯や橋の隙間など以外では普段と変わらない感じになっていた。高速の外に目をやると、畑の土は白く凍りついている。雪というよりは霜や霜柱の固さと空気の痛さがある。


そんな風景に目を向ける余裕はあまりなく、必死で運転すること4時間、ナビに従って高速を降りて人も車もほとんどない4車線の省道を10分くらい走っていると、風景を見る余裕が出てきた。いつの間にか起伏は無くなり、省道沿いの街路樹の向こうには、遠くまで枯草が続いているのが見渡せるようになってきた。ナビ曰く、この海岸沿いのひと気のない道をあと1時間近く運転すると目的地の湿地公園らしい。


このデルタ地帯は北と南に大きな川が2つあり、その間が扇型の湿地帯に地図上は表示されている。もしやもうデルタの内部?とナビを広域にしてみると、まだ南側の川に当たるまで1時間かかるみたい。なのに、この風景?

広大な荒地

湿地の広さを感じながら進んでいると、丈の短い枯草からススキのような枯草が多くなり、ススキよりも水面の方が目立つところが増えてきた。時刻は3時半、湿地公園では毎日10時半と15時半に放鳥をしていると推しており、せっかくだからその時間に合わせていこうと考えていた。


今日は場所だけ確認して、明日の朝の放鳥イベントを見ようと思いながらゆっくり走っていると、正面左手の空からVの字の鳥の群れが向かってくる。写真を撮ろうと窓を少し開けると、上空からは鳥のとぎれとぎれの声が漏れるのが聞こえてきた。
空をよく見ると、V字の群れは、あちらにもこちらにもあり、高さは違えど全てこちら側に向かってきては後方へと通り過ぎていく。道路横の枯れ草の向こう側では、はばたく野鳥が湧いている。

空と鳥

「ああ、湿地帯の風景だ。」じわじわと感じる感動を胸に運転していたところ、湿地を見られるビューポイントのような駐車スペースがあったので、入ってみた。湿地が、水面が、一面凍っている。

湿地の凍った水面

もう、凍ってしばらく経つのだろう。白い泡と緑の水の部分がまだら模様で動きを止めている。この風景と同じ。静かだ。

湿地公園と車

だれもいないこおりついた湿地。肌を刺す空気。日は傾き、時折道路を走る車の音以外は、空から野鳥の声がとぎれがちに聞こえてくる。

静かに夕暮れ。

つづく

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