後日、人に北京に行ったことを伝えると、まず、どこに行ったの?と聞かれる。万里の長城と周口店と言うと、二つ目に「??」となる。で、北京原人を…と言うと笑われる。人類発祥の地ですよ。アフリカと並ぶ。
で、行くために調べると、ちょっと北京からは遠いけれども、ちゃんと公共のバスで乗り継げば行けそうだったので、宿の近くのバス停からバスを乗り継いで2時間くらいかけて到着。首都とは思えないくらいの田舎。当たり前か。市内ではない。猿人がすごした洞穴が残るくらいなんだから…山だった。
地図アプリをたよりに徒歩で遺趾に行く途中、「北京原人博物館」というのがあり、これは行かねば!と思っていたら、残念なことに月曜日だった。どの国も月曜日の博物館は閉館日だ。ミュージアム好きなら、月曜日だけは意識しないとな、と思った。
不運は続く。
博物館はあきらめてとぼとぼと歩くこと1時間弱、それらしい山が見えてきた。駐車場には北京原人の解説の看板がいくつも立っている。まさか、博物館と同じで月曜が定休日とかだったらどうしよう??ドキドキしながら見ると…人もいる。よし。朝早くに宿を出発したおかげで、まだ昼前だ。言葉はわからないけれど、とりあえずみんなと同じほうに歩く。
あれ?ひざ下くらいのフェンスが。( ゚Д゚)
まだ開園時間じゃない?昼前なのに?
前にいる人も、警備員さんに何か言われて引き返している。近づいてみると、「本日閉館」の文字が!なんで?でも聞く勇気もなく、別の人が警備員さんにまた話しかける。その中の身振り手振りとわずかの単語から推測するに、昨日まで少し北京は天候が悪く、今日も今は回復しているけれど、この後、落雷の予報らしい。洞窟や木が密集している公園なので、大事を取って休みなんだとさ。
ついてない。(ノД`)・゜・。
とぼとぼと来た道を戻る。閉館の博物館前を通り、立ち並ぶ温泉地っぽい看板の出た商店街を通り、露天で買い食いする勇気も(相変わらず)なく、小一時間バス停まで歩き、空腹の中バスに乗り、宿まで帰り、ふて寝した。
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