座ってないで、とぶよ

カタールW杯と世界一周のつづきに出発!2022年夏から再開です。目指すのは「車窓から」ただただ移動するのを楽しむというスタイルの旅でーす!→2023年1月帰国して日本をゆっくり満喫しております。

新型コロナと追いかけっこ。①


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1.中国のコロナ対応ったら…

 中国に滞在中、長期の休みには行きたいところ、知りたいことがたくさんあったので到着後落ち着いたらすぐに計画を立てて休暇を待った。

1週間を超えないと遠くに行く気にはならないので、私の中では年に数回チャンスはある。夏、国慶節、冬、春節、春の5回だ。

 

1年目の冬に新型コロナの自粛が始まり、政府の強制と職場の行動制限により直前で頓挫すること3回。1年目の北京以外は、ほぼ様子を見つつ近場だけを回った3年間だった。蘭州-成都までたどり着いただけでもラッキーだったこの時期(2021年の夏)、コロナがいかにして追いつき追い越していったかの愚痴を書きたくてこの項目をつくった。


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2.ちらり→後方に追う姿確認→手が触れるまで数センチ

ちらり

黄河源流の色を見る甘南の車旅を終えて蘭州市内で休もうと予約したホテルで「成都経由できましたか?」と言われたのが始まりの合図だった。

 

その後、部屋で調べた。甘粛省四川省の官報が成都市内で感染者が出たことと今後行動制限しそうな予告を見て、嫌な予感はした。ホテルの対応は早かった。翌朝にはエレベーターのボタンはビニルシートで包まれていた。高鉄で陇南に着いてからも(外国人は自動改札は通れないので)有人改札で係の人に行程を根掘り葉掘り聞かれた。バスターミナルではバスチケットを買ってからも運転手さんが待合室までわざわざやって来て健康码やパスポートの入国日を確認したりと全然歓迎されていない。

 

その頃、私が数日後に成都で泊まる予定のホテルの場所が中风险(中リスク)に指定されていることを知った。慌ててキャンセル。

 

後方に姿確認!

 九寨溝へのバスは定刻に出発した。このバス、コロナ渦でなくても私のワースト3に入る悪路を行くハプニングバスだった。(ちなみにあと2つはインドネシアのビマ~?の山越え、ブラジルのマナウスポルトベーリョのアマゾン沼地道路)

 

九寨溝へ向かうバスには色々ある。「地球の歩き方」にも載っている成都と結ぶ路線、百度地図からの路線検索で出てきたのがこの陇南と結ぶ路線、そして、九寨溝のバスターミナルに表示されていて知ったのが甘南の高山地帯を通る30時間を超える蘭州と結ぶ路線があった。

 

初夏の雨が多い時期、土砂崩れで頻繁に通行止めになる道路を通るのがこの陇南路線だった。言うなれば五條と十津川を結ぶ道路をもっと高低差を激しくして道を田舎道にした感じ。わかるかなぁ…

 

途中、バス酔いか高山病で嘔吐する地元のおじさんあり、見事に端から端まで欠落したアスファルト数mぶんを土で押し固めているトラックやシャベルカーが横に寄るのを待ってから崖を徐行する事4~5回、乗客の何かのトラブルで路肩で1時間強待機しつつバスは進んだ。


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そして、途中の検問で私だけ運転手とともに下ろされて健康码やパスポートの入国日のチェックと新しい健康码のアプリを入れて緑であることを確認され戻ったのに、十数分後に、かかってきた電話を受けて、再びバスが停車した。

 

今度は何だ?と思っていると、原因は私。運転手が「ここで下りろ。連れていけない。」と言う。曰く、今、外国人旅行者は中国は受け入れていないからお前はだめだ、との事。おいおい。

 

いや、何時間進んだと思っている?この山奥で?日も暮れてきたこの時間に?中国語も話せないのに?対向車もないようなこの場所で?ちょっとそれは無理、と思って必死で粘る。九寨溝に行けないのはいいとして、ここで何の保証もなく下りたら詰む。

 

必死で翻訳アプリで「旅行者ではなく仕事の休暇だから問題ない」と伝えること数十分、もう一度どこかと電話で話してしぶしぶ出発した。その間、ほかの乗客は静かに待つのみ。慣れているんですねー、この状況に。

通常5時間半手着くところを3時間遅れで目的地に到着した停留所は私の思っていた場所とは違っていた。宿からは何度も電話やメールが。しかしそれも些細に感じられるくらいホッとした。つづく

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