座ってないで、とぶよ

カタールW杯と世界一周のつづきに出発!2022年夏から再開です。目指すのは「車窓から」ただただ移動するのを楽しむというスタイルの旅でーす!→2023年1月帰国して日本をゆっくり満喫しております。

見知らぬ文字が濃くなったり、薄くなったり・・・。甘南を行く② 


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中国語の使用頻度の濃淡
 この桑科高原での言葉の壁との出会いの後、甘南と呼ばれる場所をドライブするわけだけど、ここほど言語の壁に阻まれることはなかった。


 桑科高原から車で十数分のところにあるお寺「拉卜楞寺」は、マニ車の回るチベット仏教のお寺だった。(40元)

そこの看板や建物の壁のデザインの一部としては桑科高原と同じ文字(※以下、縦線文字と表記)が漢字とともに併記されていたが、そこは観光地、エリア中では集団を引き連れていく説明役の僧侶のみなさんも境内でお祈りに集まった観光客のみなさんも私の知る中国語だった。そして、エリア外の食堂のメニューは漢字表記だけだった。蒸し羊とピラフを購入。108元。うまし。
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高原奥にある黄河の川辺にある町、玛曲の看板は面白かった。

中国語表記は義務付けられているのか全ての商店が上に縦線文字、下に漢字だった。でも、みんなが親しんでいるのは縦線文字の表記の方のようだった。ホテルでも掃除の女性でも私に話す時は中国語での単語会話で、地元の人同士だと違う言葉になっていた。バイリンガルだねー^_^。

 

拉卜楞寺を観光してから、甘南はチベット仏教なんだなー。蘭州拉麺(牛の骨のスープ)が有名なんだから、てっきりイスラム教だと思っていたよー。と頭の情報修正しかけたところで、別の町が登場した。

蘭州市に戻る途中で和政県(ここには古動物化石博物館がある)に1泊予定だった。ここでは、高速降りたらすぐに白い刺繍帽だらけに。あ、イスラム教徒の印だよね?!看板の文字は漢字だけに。

宿交渉は普通に中国語でできたけれど、どの程度使われているのかは泊まれなかったので、よくわからずに終わった。外国人は町一番の高級宿にも泊まれなかった(+_+)


蘭州市に戻って改めて街を見れば、漢字と縦線文字の併記があるお店がちらほらあった。玛曲と和政県では宗教は違うけど普段使っている文字はどうだったのかなぁ。文字は同じで言葉は違うとかもあるのかなぁ。考えながら乗っているバスからは、"ザ・中国"な建物に月のマークがあったり…。頭の中は大混乱だった。

 

色んなものを吸収して共生している面白さがこの町の特徴なんだろうなー。翻訳こんにゃくほしいなー。

余談ですが、2日連続で地元っぽい人が多くいる店にラーメン目当てで入ったものの「拉面(ラーメン)はないけど面片(すいとん?)ならあるよ」(12元)と言われ、他の地方では有名な蘭州ラーメンは食べずに終わった。ハハ。美味しかったよ。トマトの酸味がアクセントになってて。


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3.思うこと
 私は文化よりは自然が好きなので、人との交わりは旅行の中であまりない。深入りもしない。それでも、困ったときに助けてくれる地元の人たちのやさしさにはいつも感謝している。

旅行前、「蘭州の方はちょっと人が怖いよ」と助言された。

知らないことは怖いこと。言葉が通じない不安もある。色んなものを混ぜたまま進むのはとても難しいと思うけど、それができている蘭州も、我々外国人が多く住むところにだって、住む人たちのたゆまぬ努力があるんだろうと中国の懐の深さを感じた。つづく

 

寺院入園料:40元、ガソリン15L:177元、玛曲の豪華宿:220元

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