座ってないで、とぶよ

カタールW杯と世界一周のつづきに出発!2022年夏から再開です。目指すのは「車窓から」ただただ移動するのを楽しむというスタイルの旅でーす!→2023年1月帰国して日本をゆっくり満喫しております。

見知らぬ文字が濃くなったり、薄くなったり・・・。甘南を行く①


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1. 蘭州到着まで
私が外国に一人で旅行し始めたころ(20年近く前 キャー(≧∇≦))、中国の旧満州近く出身の女性と出会った。彼女は日本のアニメなどが好きで片言の日本語と流ちょうな英語を話したので、私も仲良くなることができた。その時に中国語には北京語や上海語など方言があることを知った。

 

今、私の住む地域には、清真宗(チンジェンスー)と呼ばれるイスラム教を生活の基礎とした人たちが住むエリアが近くにあり、白い刺繡帽をかぶった男性もちらほら見かけたが、私の10(シー)が4(スー)に聞こえるくらいの拙い中国語知識では、特に多民族であったり多言語であったりの違いも感じられなかった。

 

蘭州に行くことにしたとき、イスラム教の人が多く、羊肉でだしをとったスープや牛骨だしの蘭州ラーメンが有名なことは知識としては知っていた。しかし、全く言葉が通じなくても中国なんだ、と実感する機会に巡り合えるとは思わなかった。



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2.甘南で〜~突然の出会い

 

1日目の宿に入るまでは忙しかった。

朝、家を出発してからは蘭州の空港から市内へ移動しレンタカーを借りて一路南へ…

レンタカー屋のお兄ちゃんが思いの外長話で、出発する頃には日も傾き... いかん。見知らぬ土地で夜の運転は避けたい。高速を飛ばして目的地の桑科高原の予約を入れた宿までわき目もふらず突き進んだ。が、宿がキャンプ場のロッジだったので、真っ暗で宿どころか道もわからない。

 

思えば計画に無理があったんだね。レンタカー屋で1時間も説明を受けるとも思わずに。途中、雨や工事中の道があるとは思わずに。反省しても、道が見えるわけでもなく、通ってきた街頭もない舗装道路にたまに通る車のライトが薄くなってきたところで...やめた。


当初の計画を諦め、舗装道路近くのキャンプ場らしきところで灯りのともった所まで戻った。入口は開いている。中では皮を下敷きにした真っ赤な羊と包丁片手に向き合う女性ひとり。

時間的にも、精神的にも、もうここしかなかった。必死で意思疎通を図るが、通じない。手を止めて、包丁片手に困った顔で女性は近づいてきて、しばし向き合った。

 

宿探しで出会った女性(※おばちゃん。多分自分より若い。認めろ、私(TT))とのひとときは忘れられない。今まで宿の受付で「今日」「一部屋」「いいですか?」で通じなかったことはなかった。返答も全くわからない。で、初めて言葉が違うことに気づいた。その時は、困った女性が呼んできた男性(彼も中国語話さない)が持っていた携帯電話で中国語の話せる人とつないでなんとか泊まれたが、翌朝は大変だった。

 


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移動式テントではなく常設の夏季限定の小屋に電気毛布を入れたベッド。明らかにファミリー向けの大きさで、至れり尽くせりで…それなりのお値段ですよね。(翌朝、朝食含め178元お支払い。安い!)

 

日付をまたぐかどうかの時間帯にお邪魔したので宿代交渉も朝食の有無も退出時間もわからないまま泊まった。おかみさんも私も朝から何度も顔は合わせるのに「ニイハオ」以外に言葉がない。昨晩の剥いた羊はぶつ切りで蒸されて別棟の人たちがボールに山盛りに盛って自分たちのテントへ持って行っている。勇気を出して羊が横たわっていた厨房のようなところへ行くと、ジェスチャーで食べるか?と。


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で別の受付のようなところのテーブルへ案内されて待っているとメニューを渡された。

...蒸した羊じゃないの?残念。

 

そして、指さしてメニューの説明をされているが、明らかに併記してある漢字の読み方とは違う言葉を発している。もうね、メニューを指さして「これ」と中国語を言うと訳が分からなくなるので、無言でうなずいたほうが伝わるという…。メニューを待つ間、Google翻訳さんに写メして翻訳をさせてみるも出てこない。職場の中国人の事務の人に翻訳アプリを使いたいので何語と検索したら出てくるのか聞いてみたけど、「蘭州語。出てこないと思うよ。」との返答。

 


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でも、この字の形、どこかで見たんだよなーと思って後日探してみると、ウズベキスタンだな。ペルシャ語に近いかも。

 

次行くときは、ペルシャ語の指差し帳を持って行ってみよう。

 

行程:蘭州〜桑科高原まで高速含め3∼4時間位、90元

本来泊まる予定の宿:桑科歓楽園民宿 210元

つづく

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